阪神淡路大震災では老朽化した木造住宅に多くの被害が出たため、「木造住宅は地震に弱い」という噂が広まりました。実際には「老朽化し、柱などが傷んだ建物は地震に弱い」ということなのです。被害を受けた木造住宅の多くは、長年の間に雨水の浸入や浴室など水まわりにおける水がかりによって、土台や柱の木が腐ったりしていました。逆に、「新耐震設計」以降にきちんと建てられた家は、木造住宅であっても目立った被害はなかったのです。そうした事実を見ずに「木造住宅は地震に弱い」という風評だけが独り歩きする状況には、強い危機感を覚えたものです。Wさんの話に戻りましょう。残念ながら、Wさんもこの風評に感化されてしまったのでした。「悪いけど、お宅に頼むのはやめる。やっぱり、地震のことを考えたら重量鉄骨の3階建てすることにした」と、おっしゃるのです。
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