マンションの床材といえば、フローリングがいまや当たり前になっていますが、このフローリングの貼り方にもルールがあります。それは、部屋の長辺方向に合わせて貼るということです。これは、「設計のイロハ」です。ところが最近、内覧会の同行チェックサービスで見たいくつかのマンションで、「横長」タイプのリビング・ダイニングでフローリングが短辺方向に沿って貼ってあり、びっくりしました。設計者がいたので、「どうして長辺方向にフローリングを貼らなかったのですか?」と質問しました。
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すると設計者は、「廊下からのフローリングの流れを連続させたのでこうなりました」と言うのです。「横長」タイプのLDは、住戸内の廊下と直角にぶつかるので、廊下と同じ方向にフローリングを貼ってくれば当然そうなります。しかし、リビング・ダイニングにいると、短辺方向に貼ってあるフローリングはどうしても違和感があります。こういう場合、どうすればいいのでしょうか。私なら、横長リビングの出入り口の扉の下に、幅1m程度のフローリングと同色の木材を沓摺(扉の下の枠)状に設置し、見切縁(仕上げ面が変わる場所に入れる材料)にします。その上で、リビング・ダイニングの中は長辺方向にフローリングを貼るのです。こうすれば、廊下のフローリングの流れと横長リビングのフローリングの流れが直角にぶつかっても、扉の下ですので違和感がありません。リビング・ダイニングにいる時に出入り口の扉を開けっ放しにする人はほとんどいないでしょう。フローリングについては、材質についても注目してみてください。