平成初期の頃に多額の住宅ローンなどで住宅を買った人たちが、「こんな物件を買ってしまって大損した」などと愚痴る光景にしばしば遭遇しますが、その人に「でも住んでいてどうですか?ご家族は満足されていますか」などと尋ねると意外にも、子供はその町ですくすくと育っています、妻もお友達がたくさんできて満足しています、町もどんどん便利になっています、という返事が返ってくることが多いものです。私は、その人たちは十分に土地の持つ効用を享受されていらっしゃるな、と思うことにしています。ローンが払えないのならば深刻ですが、払えているかぎり、平成初期という時代からその素晴らしい町に住み、土地の持つ価値を堪能してきたのは、むしろ羨ましいとも言えるのではないでしょうか。初老になった今、土地が安くなったからといって同じ物件を購入して、その人は本当にその土地から受けられる効用を100%享受できると言えるでしょうか。土地の持つ価値を引き出すには、タイミングも大事だと思うのです。
(参考)
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